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「汗かいてるよ?あついの?」
暑いはずない。
晶はいつも、クーラーの設定を18度にする癖がある。
すなわち、冷や汗ってやつだ。
「俺は結構寒いんだけどな?…クーラーがすごい効いてる部屋で、布団被って寝るのって最高だよね」
満面の笑みで晶はそう言う。
だが今がチャンス。
晶が笑って気が抜けている隙に
俺は晶を跳ね除けて、玄関まで行った。
「痛いなぁ、どこ行くの?俺のこと嫌いなの?」
晶はカッターナイフを持って、俺に近づいてくる。
さっきまでとは違って、目が全く笑っていない。
「近づくな…」
「暁…俺の気持ちわかってよ…愛してるんだ、暁のこと」
「何がしたい」
「暁と一緒にいたい。暁の全てが欲しい。暁の全てを見たい…暁を殺したい」
どうしてそうなった。
…ヤンデレってやつか?
俺がそう考えていると、晶はカッターナイフをこちらに向けて走ってきた。
顔の横に突き刺されたそれは
玄関のドアに弾かれ、刃が折れた。
だが、すこし頬をかすったのか
ピリピリと痛む。
「暁…ほっぺたから血出てる」
晶に頬の傷口を舐められた。
しかも、傷口に舌を抉りこましてくるような
舐め方だ。
「いっ…!」
「痛い?そうだよね、暁は痛いの人一倍ダメだもんね…すぐ泣いちゃうもんね…」
耳元でカチカチと音がする。
カッターの刃を新しく出す音だ。
「大人しくしててね?」
猿轡をされ、手を後ろで縛られた。
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