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家族との会話。
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桜も散り、早2ヶ月。梅雨の真っ只中の今日。
僕は高校二年生の公立の普通科高校に通う普通の生徒です。
今は、なにもかもが普通な僕に起こった災難のことを話そう。
数時間前…
「ただいまー」
普通に家に帰り、普通にただいまという。
いつも通りの日常。いつも通りの風景。
「おかえりー。あんた、転校するわよー」
「んー。そうなんだー。……えぇっ!?今、高校二年生なのに!?なんでまた…。」
「ごめん、ごめんー!でも、急に決まったことだし、それに一週間後、編入試験あるから♬」
「マジか…。で、難しいの?」
「うーん、あんたならいけるとこよー」
「なら、いっかなー。」
「そう…よかったわ〜!ご飯の支度するわね~」
「はーい。」
僕の母さん、こと、神崎 香奈(かんざき かな)はとても綺麗で自慢の母なのだが、突拍子なこともしてくるような少し…いや、だいぶ、ズレた母親だ。まぁ、慣れてしまえば、いいことだが。
「ただいまー。」
「あら?あなた、早かったわね。」
「あ、父さん。ねぇ、転校って父さんが手続きしたでしょ」
「あははーバレたぁ?まぁ、いいじゃないか。結構名門らしいぞー!って言ってたしなぁ。」
これが父さん。神崎 直哉(かんざき なおや)だ。
何処かの社長をやってるらしいが、何処かなど聞いたことがない。
見た目は世間的に言えば、イケメンだと言える。
ちなみに母と同様、父も母以上にズレた感覚の持ち主だ。
「で、どーやってそんなところに入れるようにしたの?」
「あぁ。そこの理事を務めてるのが、俺の友人でな、お前の自慢話ばかりしてたら是非来てくれと言われてな、オッケーしちゃった☆」
突っ込みたい箇所が多すぎる。
僕の自慢話なんかしてたの!?恥ずかしい…
てか、自慢することないじゃんか!?
あと、オッケーしちゃう!?☆とかつけてるし!
まぁ…似合うからいいけど…
「はぁ…」
「あ、あと、全寮制だから。荷物まとめておいてな」
「聞いてないんだけど。まぁ準備しておくよ。」
ドタドタドタッ!
階段を恐ろしいほどの速さで駆け下りてくる音。
これは……やばいかもしれない。
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