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黒「みなさんには本当に感謝してます。
それに最後まで僕の話を聞いてくれてありがと
うございました。
例え、何があっても『生』きてくださいね?」
黄「黒子っち。やめてください。」
黄瀬が初めてしゃべる。
黒「なぜです?みんなが望んでるじゃないですか。
なのに…」
黒子は泣いていた。静かに綺麗に…
黄「俺は、俺は望んでないッス。
俺以外が望んでいても、俺は嫌ッスよ?」
黄瀬もまた泣いている。
青「何だよ、何の話してんだよっ」
緑「なぜ黄瀬もあんなやつ庇うのだよ」
紫「黄瀬ちん~。ど~したの~?」
赤「涼太。教えてくれ。」
黄「それは…」
黒「言わないでください。」
黄「なんで…っ!?」
黒「僕は黄瀬くんからその言葉を聞けただけで
満足です。ありがとう、黄瀬くん。
さて…もう心残りはないです。
フィナーレ、ですね」
黒子は笑う。今まで見たことないような。
儚くて、消えてしまいそうな顔をして。
黄「嫌ッス!嫌ッスよ!?黒子っち!!
行かないでっ!」
叫ぶと同時に黒子の元に踏み出す。
しかし、緑間、紫原、青峰に止められた。
青「何するつもりだよ!?黄瀬!」
黄「嫌だッッ嫌だッ…行かないで…ッ」
それでも、黒子の元へと行こうとする。
黒「黄瀬くん。くれぐれも僕と同じことしないで
貴方を必要としている人が悲しみます。
ありがとう。」
それと同時に黒子の体は傾く。
キセキは何が起こっているか今だわからないような
顔をしている。
黒「さよなら。みなさん」
フッと黒子の体が姿を消す。
グチャッッ!
数秒後、屋上まで聞こえる『何か』が潰れる音
がする。
先程まで目の前にいた水色の少年が落ちたのだ。
黄「うわぁぁぁッ黒子っちぃぃっ!」
黄瀬は叫んだ。
青「うっ嘘だ…テツが…テツが…」
呆然とした青峰は屋上の床に膝をつく。
緑「なぜ…あ、おっ俺は…ッッ」
緑間は今更、罪の重さに気づき、絶望する。
紫「あっあぁッ…黒ちん…ごめん、ごめん…」
もういない相手に紫原は謝り続ける。
赤「僕は間違っていたのか…?
なぜ、テツヤを信じなかった?
なぜあの女を先に疑わなかった?
なぜ?なぜ…?」
赤司はボタボタも涙を落とし、自分の過ちを悔やむ
?「いやぁぁぁっテツくん、なんでぇっ!?」
聞き覚えのあるが最近姿を見なかった人物が
泣き叫んでいた。
青「さつき……」
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