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俺は全部壊してしまった。
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「………そうか。・・・・やっぱ駄目かな?」
「あっ……………。」
な、なんで言えないんだ!?朝比奈のことが
大好きなのに、、、。
………嫌だよ、朝比奈の悲しげな表情を見るのはっ!
「……あ、朝比奈あの、あの!!」
「もう、いいよ。」
ズキンッッ。
今の、腰だろうか……。心の痛みだろうか………。
分からない……。のに、
「~~っ、いや!!あ、朝比奈!」
……い、嫌だ!!!
俺は必死だった。
朝比奈が 俺から離れるような気がして………
不安で、怖くて、自分のせいだとわかっていても
つかまえた朝比奈の腕は離したくなかった…。
「雛形、離して………。」
「い、嫌だ……。」
「……………俺にちょっと時間くれよ。」
「ぅぅっ。……………ぁ、ぁさ……ひな。
や、ゃだ。行っちゃやだよ………」
「……ごめんな。心の狭いやつで……。」
て言うと、俺の絡めた手を簡単に解いてしまう。
「………………ぃゃ。」
「、、、、、雛形、 っ!!」
俺はなんとか立ち上がって朝比奈に
抱きつく。腰がズキリとしたが、
もう関係ない。
「………………ぁ……………あさひ…………な。」
「!!…………………………俺が悪かったな。
友達として、スキンシップが多かった………。
本当にごめんな。腰もまだ痛いだろ?」
「~~~~~~~~~~~っ!!悪く、ない…………
ぁさひな………わるくないよっっっ。」
「…友達としてこれからも宜しくな。」
「……………ぅっ。……ひっく、、、、」
俺からいった言葉……………。『友達』
……どうしても『好き』と言えない。言いたいけど
馬鹿みたいに言葉が出てこない………。
「ひどい 言い方ごめんな。ベッドに戻って
休めよ。」
俺はもう何もできなかった………。
ただただ 朝比奈が出ていったほうを見る。
優しかったあの手のぬくもりも、もう感じることが
出来ないかもしれない…………。
柔らかい微笑みも、頬に触れる手の感触も、
心配してくれる瞳も、抱きしめてくれることも
見てくれることも、、、ぜんぶ、全部…………
俺が壊してしまった……………………………。
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