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廊下に消えていった男をぼーっと待ってると
「あっ、あいつ噂のやつじゃねw」
「本当だw」
二人の声の方向に振り向くと、窓側のほうに沢山の野次馬が出来ていた。なんとなく、暇だから
見に行った俺。
「朝比奈!!見てよあれw」
2人組の1人が、俺に気づき、先ほど見ていた方向
に笑いながら指をさす。一体なんなんだ………?
と、少し興味がありながら、指している方向を
見る。
そしたら、土に足がはまってしまい、必死に
ぬこうとしている小柄な男がいた。(※ここは2階)
………なんだ、それを笑っているのか。こいつらは。
「あいつ、なんだっけ?不幸体質とか言ってたなw」
「今時そんなやついる?w」
「知ってた?名前、雛形 理央だって!なんかさぁ、
女っぽいよなww」
「………………………。おーーーい、おまえ大丈夫か?」
「ちょ、朝比奈なに言ってるの!!?」
心配になって、俺は、声をかけた。そしたら、
笑っていた連中に、おされてしまった。そのとき、
チラリと、あいつの顔がよく見えた。
目がパッチリしていて、独特な雰囲気が、だだ漏れていた。すごく、可愛い顔をしている。
「……………っ。」
その雰囲気が、俺のなにかに命中した。
助けてあげたい。あいつを……………。そう感じたとき
俺は、もう走っていた。後ろからなにやら
叫んでいる声が聞こえた気がするが、どうでも
よかった。だって、
なぜかは、わからなかったけど、
ただ、俺の頭の中はあいつと、話したい
もうこの気持ちだけだったから。
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