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「じゃあ、行ってくるね!」
「「行ってらっしゃい。」」
AM6:30
にこにこと笑いながら父さんは、いつもの時間にいつものように仕事に出かけた。
俺、坂咲 祐樹と三男の佑衣で一緒に父さんを見送るのは日課である。
「さて朝食にするから、佑衣は二人起こしてきて。」
「ほーい」
スリッパでパタパタと音を鳴らして、佑衣は階段を上っていった。
それを見てから俺は、台所に向かいさっき作った朝食を並べた。
朝食と夕食を一緒に食べるというのはこの家のルールなのだ。
そのルールを作ったのは俺なのだが…
俺が父さんに引き取られたのは4歳の時だった。
両親を事故で失い、施設に入っていた。
どうしてなのかは分からないが、父さんは俺を気に入り引き取ったらしい。
俺が引き取られる一年前に父さんは、奥さんをなくしていた。
でも、多分それはあまり関係ないとは思う。
ただ単に健康診断の時に出会い気に入った感じだと俺は思う。
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