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ある夏の日 8
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「なんでわかったんですか?」
今だに頬に触っていることは気にせずに僕は聞いた。
「まぁ普通だったら気づかないよね。こんなに可愛い子が男の子だなんて。やっぱり…」
最後の方はブツブツといって聞こえなかった。
「どうしてわかったのかは…今は教えないよ〜」
なんなんだこの人は…
どうしてそんな表情をするのだろう
懐かしんでいるような、悲しそうな顔をするんだろう…
「…」
「どうかした?」
黙って顔を見ていたことを不思議に思ったのだろうか、笑って僕に聞いてきたのだけれど
それと同時に
「お前…何やってんだ?」
という完全に不機嫌な声が聞こえた。
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