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熱のせい
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「俺のことはどうでもいいんだ。ゆうくん、昨日外出たんだってね」
あからさまに話を変えた…
まぁいいや
今日ぐらいはやめておこう
「うん。智也の忘れ物を届けに」
「楽しかったか?」
「そだね…」
僕はふと青葉さんを思い出した。
「不思議な人に…出会ったよ」
「不思議な人?」
「うん。智也の友達なんだけど。なんだか…懐かしかった」
僕は昨日帰ってみて、ふと青葉さんをそう思ったのだ。
「昔どこかで会ったのか?」
「会ったことはないよ。初めて会ったのに何かが懐かしかった」
「そっか。」
そう言って京ちゃんは僕の頭を撫でた。
額に当たる手が冷たくてさっき冷たくて感じたのは、この手だったらしい
「…そのせいなのかな?小さい頃の夢を見たんだ。」
「春果さんがいた頃のか?」
「そうだよ。なんだろう、僕は寂しいのかな?」
「どうなんだろうな…熱のせいじゃないか?もう一度眠たっらどうだ?」
「…そうしようかな」
夢をみたのはきっと熱のせい
そう考えよう
「眠るまでここにいてやるから」
小さな頃もたまによく遊びに来てくれては、そんなことをしてくれたっけ…
「ありがとう」
そういうと僕は自然と目を瞑った。
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