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夕方、隼とテレビを見ながらゆっくりしていた。
フランは隼の膝で寝ていた。
昼も寝ていたのにね
そんなフランの昼寝?も玄関が開くと一瞬にして終わってしまった。
「佑衣!」
玄関からバタバタとリビングに入ってくる足音
それにびっくりして起き上がるフラン
誰が来るかなんてすぐにわかる
「佑衣!」
怒っているとはいかないくらいの表情で僕を呼んだのは智也だった
「うるさいんだけど…何?」
僕は智也の方を全く見ないでそう言った
横で、フランは迷惑そうな感じで智也を見ていた。
君はちょっと起きてなさい。
「なんで、青葉に連絡先教えてんだよ」
いきなりか…
「教えてって言われたからだけど?」
「だからって」
「いつも助けてくれたお礼だよ」
「それでもな、出会ってまだ大して経っていないのに教えるのはどうかと思うぞ」
たまに思うが、こいつこの家で一番過保護なんじゃないか?
心配してくれてるのは嬉しいんだが
「流石に信用してない人間に教えるほど馬鹿じゃないから」
外に出ないで人と関わらない僕でも、しっかりと警戒心はあるさ
「智也の友達だろ?見るからに仲がいい。だから僕は信用して教えたんだ」
いつもいつも文句を言い合っていたとしても、それは家族であり、信用し安心しているのだ。
そんな家族の仲の良い友人ならば信用していい…
僕はそう思っている。
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