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朝 3
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リビングに戻ると顔を洗い覚醒してイスに座ってる隼と朝食を並べている祐兄がいつものように会話をしていた。
「ただいま」
「おかえり。今日は静かだね」
「智也が起きてた…」
僕がそう言うと祐兄が驚いた表情をしていた
「だから、今日は雨なのか」
「かもね」
今日は曇りとお天気キャスターが言っていた
しかし、予想は外れ雨が降っている
智也の所為か…
納得だ
今日はどうしようかな…
そう考えると
「おはよう」
噂の人物が現れた
「おはよう、智也。今日は早いね」
「あぁ、来週から夏休み入るし溜めてたもの片付けてくる」
「最後の最後まで溜めてたのかお前」
「悪いか!」
「いや…いいんじゃないか。お前らしいよ」
「そうだよ、智也らしい」
祐兄もそう思っていたらしい
でも、そんな事が出来る智也が少しだけ羨ましいと思った。
そんなこと僕には出来ない
学校に行っていない僕には期限というものが無いのだから
「佑衣」
「何?」
智也がいつもとは違う感じで僕を呼んだ。
なんなんだ?
「大丈夫か?」
「え?」
なんでそんな事に聞くんだ?
今日の智也はなんか変だ
何が、大丈夫…なんだ?
「大丈夫だと思うよ」
「…そうか」
僕は適当にそう答えた。
「ほら朝食食べるから座るよ〜」
祐兄の声で僕らは座った。
「じゃ、いただきます」
「「いただきます」」
いつものように僕らは朝食を食べ始めた。
違うのは、智也が起きていただけで、何も変わらない朝だった。
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