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「…息子?」
「そ、可愛いでしょ?」
春さんはクスクスと笑った。
俺がびっくりしている顔が面白かったのだそうだ。
「よく言うでしょ。身体の弱い子に女の子の格好をさせるといいみたいな。私のお母さんがねそうさせているのよ。」
「そうなんだ。女の子だと思っちゃったよ。きっと大きくなっても可愛いんだろうな…」
俺がそう言うと春さんは当たり前でしょっと自信を持ってそういった。
「可愛い私の宝物なんだから。何があっても守らなきゃ…」
「…なら俺も守るよ。春さんの宝物」
会ったことも喋ったこともない年下の男の子
何故か俺は守らなくてはいけないそう思ったのだ
「ねぇ少年…」
「何?」
ずっと会っていたはずなのに
何も変わらないと思っていたのに
やっぱり時間は進むのだ
本人の意思とは関係なく
どんなに強く願っても…
『私の分もあの子を見て守ってあげてね…』
守ると誓った数日後、春さんは俺に佑衣への願いを託していなくなった
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