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春さんがいなくなって一度だけ春さんのお母さんと話したことがあった。
いつも俺の話をしてくれていたらしく、そのことを教えてくれながら笑う姿はやっぱり春さんのお母さんなのだと思った。
こんな優しい二人が家族でよかった。
俺は感じた。
佑衣はきっと二人に似るんだろうとそういうことしか考えていなかった。
まさか母親が亡くなってから、またすぐ家族を失うなんて
彼がひとりぼっちになるなんて誰が思っただろう
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