アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
Episode31
-
「あらあら、良い天気じゃない!どう?気分は?」
横で妙にハイテンションな櫻井は、あろう事か僕に「気分はどうか」と聞いてきた。
この人は馬鹿なのか?
元々僕は外になんて出たくなかったし、出るにしても櫻井となんて、最悪な気分。
「顔に、『最悪に決まってる』って書いてあるわよ。
本当に分かり易いわ。」
ケラケラと笑いながらそう言う櫻井に、何故この人は精神科医になれたのかと、疑問に思った。
精神科医って、もっと患者に気を遣うものなんじゃないの?
それとも、それは僕の理想論?
いや、別に同情なんて要らないから、理想論でも何でもないか。
僕が思考を走らせている間にも、燦々…でなくギラギラと照りつける太陽は、体力を削っていく。
ついでに思考回路まで、灼いていく。
…あ、やばいかも。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
32 / 143