アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
Episode42
-
「時雨くーん?」
櫻井の声で目が覚めた。
だから、目覚めはかなり悪い。
「夕食、来たわよ。食べちゃって!」
あぁ、不味そう。
塩気もないし、温かくももないし。
これだから病気食は嫌いなんだ。
「貴方細いんだから、食べないとガリガリになるわよー?」
別に良い。
身体がどうなろうと、結局何も変わらない。
ご主人様の元へは行けないし、珠川に歓迎もされない。不良品のレッテルさえ、自力で剥がせない。
歯痒い。
自分の事なのに、なんでこんなに他人に左右される?
自分の人生なのに、他人に操られている気さえしてくる。
つまらない。
つまらない。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
44 / 143