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Episode54 side友也
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「…アンタ、相当馬鹿なのね。」
自分に言われたと思って、時雨君は俯いた。
「時雨君、貴方は馬鹿じゃないわよ?
馬鹿なのは、この男。」
「あ"!?んだとこのカマ!キメェんだよテメェ!」
「アンタは、自分が捕まった事をこの子のせいにしてるだけじゃない。
始まりは、アンタがこの子を買ったんでしょ?
そして都合良く躾て、良い性処理にしたんでしょ?」
現実を見なさい、時雨君。
目を覚ますの。
貴方が心酔する「ご主人様」が、いかに馬鹿で愚かだと。
「時雨君、よく見なさい。
貴方のご主人様は、貴方が崇拝する程大層な奴じゃないわよ。
自分の罪すら測り違えて、従順な貴方のせいにしているだけ。」
よく見て。
いつまでも、理想を見ていては駄目なのよ。
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