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Episode63
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“トラウマ、いっぱいあるもんね。
怖いもんね。分かるよ。”
眼前に広がるのは、お父様と僕の光景。
熱くて、痛くて、辛い。
“ご主人様に愛されてなくて、ショックなんでしょ?”
次に見えたのは、快楽に融ける僕。
無様に善がって、もっととせがんで。
気持ち良くて、痛くて、醜い。
“愛情が欲しい、って、嘆いてる。”
その子は、本当に僕の言う事が分かるのかもしれない。寧ろ、僕が気づいていない事まで、分かるのかもしれない。
“櫻井先生の事、よーく見て?
あの人は、君の為に怒ってくれたよ。”
『もう二度と、この子に関わんなよ?』
“お父様だってご主人様だって、君には怒らなかったよ。怒る、って、相手の事を大切に思ってないと出来ないんだって。”
「…ご主人様もお父様も、僕に怒った。」
『不良品』
『この役立たず!』
「…でも、大切になんて、してくれなかったんだよ…?」
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