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Episode68 side友也
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時雨君に将来の夢を聞いたら、なかったみたいだった。
そりゃそうよね。
時雨君ぐらいの歳で、ハッキリ将来の夢が決まっているなんぐらいだもの。
アタシは、時雨君は医者なんて向いてそうだなって思ってる。まぁ、本人にはまだ言わないでおくけれど。
他人が夢を押し付けた所で、それはただの重荷。
いくらその夢が素晴らしいものでも、本人が目指すものと異なっていれば、邪魔もの以外の何ものでもない。
時雨君が自我を持てるようになったら。
まだその時、アタシと関わりがあったら。
もし、医者という職業を進める事が出来たら。
想像ばかりは好きじゃないけれど、そうなったら、意外と良いかもなんて。
そう考えたのは、時雨君には秘密。
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