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Episode78
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悪夢で起きて再び眠るまで、殆ど記憶がない。
何をしたか分からないのは、正直怖い。
でも、それを知っている本人は今眠ってる。
…散々悩んだ挙句、仕方なく起こす事にした。
自分でも、何故そんな風に思考回路が行ったのか、分からないけれど。
この病院に来てから、殆ど声を出していない。
あるとすれば、あの警察に対してぐらい。
だから、声を出さずに櫻井の身体を揺らした。
暫く揺すっていると、惚けた声と共に櫻井が起きた。
「…ん…あれ、時雨君…?」
顔を上げて、時間と僕とを見比べている。
それを繰り返した後、櫻井は驚いた顔を浮かべた。
「…あら、起こしてくれたのね。」
忽ち笑顔になった櫻井は、声色も優しく変わってた。
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