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番外編・時雨と渾名 2
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「…ただいまー。」
櫻井が、帰ってきた。
いや、櫻井じゃないんだった…。
玄関まで迎えに行くと、疲労が色濃く出ていた。
医者って、やっぱり疲れるのかな…。
「おかえり、なさい。」
「ただいま、時雨君。今夕飯作るわね?」
僕がおかえりと返すと、途端に笑顔になった。
疲れているのに、夕飯まで作らせてる僕。
…料理も、頑張ってみようかな。
キッチンに立って料理をしている。
1人でさせるのは、やっぱり申し訳ない。
「…ねぇ…」
「あら、どうしたの?」
包丁を動かしていた手を止め、身体ごとこちらを向いた。
「…その…」
言葉、出てこないな…。
「ゆっくりで良いのよ。幸い明日は、休みだから。」
それなら、尚更言わないと。
「…と、友也さ、ん…料理、手伝う…」
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