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微睡みのお料理タイム 2 side友也
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時雨君の奮闘っぷりも可愛いけれど、いい加減人参も温まってそうだし…。
さて、お料理教室タイムとしましょうか。
「時雨君、手は猫の手よ。」
後ろに回って、時雨君を抱きしめる様な体勢で手を包んだ。
少しビクッと震えた時雨君だったけれど、まぁ大丈夫そうね。
ちょっと過剰になっただけのスキンシップだもんね。
「いい?包丁に、あんまり力を入れると逆に切りずらいの。力を入れると、包丁がまな板に叩きつけられるから危ない事もあるしね。」
少し身体が強ばっている中で、しっかり学ぼうとする姿勢の時雨君。
「人参はそのまま切ると難しいから、まずは半分に切るの。平らな面をまな板に置けば、安定するでしょう?」
「…な、なるほど…」
時間がない時はミックスベジタブルを使ったりするけれど、今日は休みだし、何より時雨君に練習の機会を少しでも多く設けたい。
「じゃあ、ゆっくりでいいからやってみて?」
離れ、一歩後ろで見守った。
覚えは良いのか、最初こそぎこちなかったもののすぐに滑らかに包丁を使える様になっていた。
15分奮闘しても殆ど元の形から変わっていなかった人参は、5分で賽子型になっていた。
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