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番外編・クリスマス 2
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「いいじゃなーい!可愛いわよ!」
「…う、嬉しくないです…」
渋々着替えて出てきた時雨の衣装は、時雨が嫌がるのも頷ける「女装」だった。
肘ぐらいまでの丈のポンチョの下には、サンタベースのふわりとしたワンピース。
腰にベルトが付いていて、ワンピースの丈は膝。
首と手首には白いファー。
頭には、友也と同じデザインの帽子。
確実に女性物を着せられた時雨は、男としてのプライドがすり減っていく羞恥に今にも泣き出しそうだ。
だが、友也がそれを選んだのもまた、頷ける。
時雨は、女性寄りの美貌と儚さを併せ持っているからだ。
それこそ女性物の服を着ても何ら違和感がない程に。
そして今、涙を溜めている時雨は綺麗だった。
白い肌は羞恥で薄桃色に染まり、目には溢れんばかりの涙。
「(…あー…普通の男物にしときゃ良かったわ…。)」
可愛い、と純粋に褒め称える傍ら。
男として唆られるその姿に、友也は危機感を覚えていた。
最近、そういう事が多い。
時雨を性的な目で見てしまう自分に喝を入れながらも、二人きりの相手が自分で良かったと思う友也なのであった。
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