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番外編・初めての××× side友也
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…最近、時雨君にムラっと来る事が増えた。
元々綺麗な顔立ちをしているけれど、それを何倍も厭らしく見せる顔を、する事がある。
それが、時雨君の言う「ご主人様達」と暮らしていた頃に養われたものなのか、自然や無意識によるものなのかは定かではないけれど。
誕生日パーティーを2人でやった時も然り。
あの時の、泣いている時雨君はまたクるものがあった。
どうしてあんなにも煽情的になるのかしら。
…でも、アタシはずっとストッパーを掛けてきた。
「大切な患者だから」「軽々しくヤって心の傷を抉りたくないから」って。
それに、時雨君はまだ未成年だし。
法の目があると知っていても、友也の理性は今にも切れそうだった。
それもその筈。
今友也の膝の上で寝ている時雨の顔は、丁度友也の息子の辺り。
拒否しようとも厭らしい意味での事が頭に浮かんでくる友也は、先程からずっと今にも切れそうな理性に頭を悩ませているのだ。
「(あー…もうっ…)」
本来なら退かせばいい話なのだが、時雨の気持ち良さそうに寝ている顔を見ているとそうもいかない。
友也自身、時雨の無防備な姿をそう何度も見ているわけではないから、もっと見ていたいと思ってしまう。
「(…襲うなんて…流石に駄目だもの…平常心平常心…)」
意識を何処かに向けようと思っても、腰にかかっているのは時雨の寝息。
男を抱いた事も抱かれた事もある友也には、それはただの毒でしかなかった。
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