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学校
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「なんで俺が・・・!」
ブツブツと文句をいいなから廊下を進む日向。
20分前--------------------------
「あ、そうや。佐伯。」
「?」
「準備するの手伝ってぇな。」
「はぁ?やだよ。」
突然のお願いに当然断る日向。
「そんなこと言っていいん?」
「・・・・・なんだよ・・」
含みのある言い方に嫌な予感がする。
「こないだのテスト赤点ギリギリやったなぁ。赤点じゃないから見逃しとったけど、親御さんに連絡しよかなぁ。」
「っっっ!!」
(あんな点数母さんに知られたら・・・)
母の激怒する様子がすぐに思いつく。
沈黙する日向を見てにっこりと笑うと春仁は言った。
「準備・・・手伝って欲しいなぁ。」
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そんなことを言われれば逆らえない日向は渋々準備を手伝っている。
「てか、こき使いすぎだろ!」
授業の準備は終わったがついでに、準備室の片付けも手伝わされていた。
今 教材を準備室に運んでいるのだが多すぎて前が見えない。
生徒が登校し始め、廊下に人が行き交う中この状態は危ない。
(さっさと運んでしまおう)
そう思って角を曲がると人とぶつかってしまった。
「うわっっ!!」
(やばい!!倒れる!!)
しかし その人は驚くべき瞬発力で日向と教材を抱きかかえた。
「あぶねー。大丈夫か?日向。」
「俊平?」
「おう。」
俊平は日向の無事を確かめると、腰に回していた腕を離した。
「化学ってことは はるちゃんだな。またこき使われてんなぁ。」
日向が持っている教材の種類を見て俊平は苦笑をもらす。
「それじゃ前も見えないだろ?手伝ってやるよ。」
俊平は日向の腕から教材を半分以上 軽々持ち上げると廊下を進んで行く。その後を走って追いかける。
「いいよ。一人で運べるって。」
「運べてなかっただろ?見てるこっちがヒヤヒヤするから手伝わせろって。」
日向は感謝しつつもニヤニヤしている俊平の足を蹴った。
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