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理性
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「本当は・・・」
今だに日向の肩に顔を埋めている俊平がつぶやいた。
「ん?どうした?」
「本当はね。」
「うん。」
俊平がゆっくりと顔をあげて日向と目を合わせる。
「さっき日向が言った時、今すぐ押し倒してしまいたかった・・・」
そう言って日向の唇にちゅっと触れるだけのキスをした。
「なっなななななななななななな何するっ・・・!!」
我に返った日向が動揺を隠しきれずに、顔を真っ赤にさせながら叫ぶ。
すると、俊平が腹を抱えて笑い出した。
「はははははははっ!」
「なっ!そんな笑うことないだろ!」
しばらく二人で怒って、笑ってじゃれあっていた。
「はー・・・笑い疲れた。」
そう言うと日向が睨んでくる。
「ごめんって。もう遅いしそろそろ寝よう。」
「うん。」
同じベッドに横になると、俊平が日向を後ろからギュッと抱きしめた。
「しばらく・・こうしてていい?」
日向は耳まで真っ赤にさせながらもコクっと頷く。
「ありがとう。」
そう言って俊平は眠りについた。
日向も俊平の体温を背中に感じながら眠り始める。
(・・・落ち着く・・何でこんなに落ち着くんだろう・・・)
(俺・・・・俊平のこと・・好き・・・・なのかな・・・・?)
ふと、佑斗のことが頭に浮かんだ。
チクッ・・・・・・
日向の胸に小さな痛みが走った。
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