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テスト
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「終わったーーー!!」
「お疲れ様。」
日向が思いっきり伸びをしながら言うと、祐斗がクスクス笑う。
「ぐは〜〜〜〜〜でもあと二日〜〜〜」
長くも感じられるし 短くも感じられる。
机に突っ伏しながら唸っていると祐斗が励ましてくれた。
「大丈夫。大丈夫。これだけ勉強したんだから。」
「大丈夫って二回言った〜〜〜本当のことなら1回しか言わないんだぞ〜〜〜」
日向が冗談で言ったら、祐斗は笑いながらももう一度「大丈夫」と 今度は一回だけ言ってくれた。
日向が顔をあげると祐斗は優しく微笑んでいて、無性にありがとうと言いたくなった。
「祐斗ありがとな。」
「ん?どうしたの?」
「いや・・・テスト前なのにこんなに俺に付き合ってくれてさ。本当にありがと。」
日向が真剣に言っていると今度は祐斗が茶化してきた。
「本当だよね。これでテスト赤点とか取ったら許さないから。」
「うっ・・・・頑張り・・ます・・」
日向のしゅーんとなった顔を見て また祐斗がくすくす笑い出す。
「あぁ。ほら机に頭ついたから消しカスついてるよ?」
「うそっ。」
ぶんぶんと頭を振って消しカスを取ろうとする日向。
「取れた?」
「まだ。」
再度頭を振って取ろうとするも完全には取れない。代わりに日向の頭が取れそうだ。
「とっ・・・取れた?」
頭を振り過ぎてクラクラしながら聞く。
「まだ。」
「えーーー。もう無理 取ってーー。」
「はいはい。ほら こっちきて。目つぶって。」
おとなしく祐斗のそばまで行って目をつむると、祐斗が日向の髪にある消しカスを一つずつ取っていく。
日向は好奇心で目を開けてみた。
やっぱり目の前には祐斗が一生懸命消しカスを取っていて。
祐斗をじっと見ていると目があった。
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