アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
テスト結果
-
俊平に勝った日向は意気揚々と祐斗の教室へ向かっていた。
しかし祐斗の教室へたどり着く前に一人の人物と出会ってしまった。
由香里だ。
「テスト、返ってきたね。」
「あ、うん・・・」
「どうだった?」
ニコニコと笑っている由香里が何を考えているか日向にはわからない。
「あー・・普通?かな・・・」
「そう。祐斗君には頼んでくれた?」
由香里にそう尋ねられて身体がこわばるのを感じた。
「それ・・・なんだけど・・」
「なに?まさか頼んでくれてないの?」
「いや!頼んだ!頼んだ・・・けど・・」
日向は意を決して口を開いた。
「祐斗教えられないって。」
意外な答えだったのか由香里は少しばかり驚いたようだった。
しかしすぐにもとの笑った表情になると日向に尋ねた。
「どうして?」
「それは・・・」
祐斗が日向に言ったことをそのまま伝えていいのか悩む。
「理由がわからないなら諦められないな。もう一度頼んでくれる?」
笑ったままなのに有無を言わせない空気を出す由香里に日向はいつのまにか頷いていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
83 / 138