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戻ってきた日常
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「祐斗!」
全ての授業が終わり、急いで教室を出て靴箱へ向かうとやはり祐斗がいた。
「祐斗! この本、めっちゃ面白かった!」
「もう読んだの?」
「うん!授業中にも読んだから。」
「日向らしいね。」
クスクス笑う祐斗を見て、今日の昼休みに図書室へ行ってよかったと日向は思う。
(この本のおかげで色々考えなくてよかったし。本当 祐斗がいてくれてよかった。)
「これの続き読みたいけど図書室ってこの一冊しかなかったよな。」
「少し前のだからね。
俺の家に続きあるよ。来る?」
「まじでー! 行きたい!」
祐斗の家に行くのは久しぶりだ。
幼い頃はよく互いの家で遊んだが年齢が上がる度、その回数は減っていった。
「祐斗の家に行くの久しぶりだなぁ。
叔母さん元気?」
「元気だよ。日向に会いたがってた。」
祐斗の母親はとても優しく、おおらかでいつも家族同然に接してくれた。
本当にしばらく会っていなかったので会いたがっていると聞いて嬉しくなった。
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