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もう後には引けない
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中の住人を呼び出す音がなった後、すぐにがチャッとドアが開いた。
「いらっしゃい。
もう来ないかと思ったよ!」
いつものような明るい声に少しだけ緊張が解ける。
「あがって。あがって。」
俊平に促されるまま部屋の中へと足を踏み入れた。
「おじゃましま?・・・・・・!!」
そこには・・・
「いらっしゃい。日向。」
祐斗がいた。
「な・・・んで・・祐斗が・・・」
「ほら、昨日 本を持って帰るのわすれてたでしょ?それを渡しに。」
そう言って本を渡す。
「・・・・・・・・ってのは口実で」
緊張が一気に高まる。
「 俺も日向と話したかったから。」
「で・・・・・でも・・」
(祐斗がここで話したら昨日の事俊平に・・)
「大丈夫だよ。俊平には全部話した。」
「・・・・・・・・え?」
全身が硬直する。祐斗が何を言っているのかわからない。
「俊平・・・・知って・・」
「うん。全部聞いた。」
「それでも」
俊平が日向の左手をとった。
「日向の事 諦めようとは思わなかった。」
「もちろん」
祐斗は日向の右手をとる。
「俺も諦めるつもりなんてないよ。」
「日向。選んで。」
俊平と祐斗がまっすぐ日向を見つめる。
二人の思いが痛いほど伝わってくる。
日向にとって大切な存在。だからこそ
「どっちかなんて選べねぇよ・・・」
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