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もう後には引けない
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「祐斗。俊平。ごめん、やっぱり俺にはどっちかなんて選べない。・・・・・・・・・・二人とも大切な友達だから。」
「日向ならそう言うと思ったよ。」
祐斗の声は優しい。でも日向が思うような言葉が返ってくることはない。
「でも 今まで通り 友達として日向の側にいることは出来ない。」
「っ・・・・・・なんでっ!」
「俺たちは日向のことが友達としてじゃなくて、恋愛対象として好きなんだ。それでも友達として側にいろっていうの?」
そんなこと言われてしまえば日向は何も言えない。
「ごめん 日向。泣くなよ。」
俊平にぎゅっと抱きしめられる。
「泣いてなんかっ・・・・・っ」
側にいることは出来ないってことは自分から離れて行ってしまうということだろうか。
そんなことを思う。
「ごめんね。日向。」
祐斗が頭を撫でてくれる。
いつもそばにいてくれたこの二人を失ってしまうと思うと、涙が止まらなかった。
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