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R15-誰に盛られた?
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保健室には人一人っ子おらず、がらんとしていた。
人の気配がないことに、ひとまず安心する。誰かに見られてしまっては、たまったものではない。
息の上がった菅原をベッドに寝かせ、近くにあった椅子に腰掛けた。カーテンの存在を忘れており、そそくさと閉める。
ひと段落着いたところで、澤村は口を開いた。
「しばらく寝てろよ。今の状態で部活したら、色々とヤバイだろ」
横たわった菅原の額には汗が滲んでおり、苦しそうに呼吸をしている。その姿を見て、大いに心が揺さぶられる。
暫くしていると、菅原の目が開いた。少しずつ目がこちらを向き、物欲しそうな顔でなくて口元を緩める。
「あれ……大地、気付いてた…?」
気付いてるも何も、と口篭る大地を見やり、菅原は再び笑う。
「…ねぇ、……心当たりない?…媚薬………ドリンクか他の何かに、盛った奴」
媚薬。
その単語が出てきた瞬間、澤村を寒気が襲った。何を目的で盛ったのか、さっぱり検討も付かない。が、恐らくは「ああいう事」をするためなのだろうと考える。
菅原は、なにやらモゾモゾしていた。頻繁に寝返りを打ったり、上体をくねらせたりしている。その姿を見て、澤村に衝撃が走った。
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