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冬の出会い 4
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「…えっ…おまっ、だれ…」
後ろを振り向くと腰を抜かしているお兄さんがいた
えっ…と僕にも何がなんだかさっぱり分からない…
「おに…さ…ん」
「えっ…えっ?あれ、ユキがいない、いやまさか…」
「ゆき…、ボク」
「ハァ!?いや、まてまて、こんなファンジー的展開がある訳…」
「おにーさん…好き」
自然と口から出てきた言葉だった
お兄さんが毎日言ってくれる言葉
…あれ、なんでだろう涙が止まらない
言葉で伝えることが出来るって、幸せだと感じた
「お、おいなんで泣いてるんだよ…!?
好きって…参ったな…
…お前ほんとにユキなんだよな?」
僕はお兄さんの目を見て頷く
すると、お兄さんはため息をついて
近くにあったタオルケットを僕に掛け
僕のことを抱きしめてくれた
「これは神様からの贈り物ってやつなのかな…
ユキ、俺も大好きだよ」
僕はとめどなく溢れる涙を抑えきれず
ただただ泣いていた
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