アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
#45
-
次の日、見事に俺の風邪は完治し、学校に行くことが出来た。
朝起きると、少し体も気分もスッキリしていた。
目も大きく開いて、何だか昨日の明良のおかげで開き直ったというか、元気が出たというような感じだった。
学校に来ると、すぐに明良にお礼を言った。
「明良!昨日はありがとうな!まじ感謝!」
「……え…?あ、……あぁあぁ、アレな!いいってことよ!治ってよかったな!」
「あぁ!昨日はまじで死ぬかもって思うほどだったかんな。」
「まじか(笑)大袈裟じゃないのか?」
「いや、ガチで。……それに、いろいろと言ってくれて嬉しかったし。」
「え?俺何か言ったっけ?」
「言ってくれたじゃんかよ。忘れるなよー。」
明良は、恥ずかしがっているのか、とぼけたことを言っていた。
それでも、俺にとってはあの言葉で救われたようなものだ。
一通りお礼を言えて、俺も安心した。
「…………先生、保健室行ってきます…。」
3時限目の授業の途中で、優が席を立った。
みんなが驚いた顔をしていた。
優を見ると、顔を真っ赤にしてダルそうにしていた。
熱があるというのが、一目でわかった。
……優、風邪か…?
先生は優の体を心配して、早く保健室に行くように促した。
教室から出て行こうとする優の背中が、とても辛そうに見えて、俺まで少し切なくなった。
…………優が風邪ひいたら、………光も具合が悪いのか…?
………………早く治るといいな。……2人共。
なんて、少し今までとは違う思いを抱いていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
46 / 162