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笑顔
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「だから笑ってください」
僕はそう言った
そしたら みんな ぐしゃぐしゃの顔で無理やり笑顔を
作っていました
この時僕は思いました
あぁ やっぱり 僕は幸せ者だな
心配してくれる友達 幼馴染 がいて
僕のために泣いてくれる人がいる
そう思うと 僕まで 泣きたくなってきました
いつもの ポーカーフェイスも 役立たずです
ついに 一筋の涙がこぼれてしまいました
みんな口ぐちにこう言います
「お前も 泣いてるだろ」
死ぬとわかった時には 流れなかったそれが
幸せを感じて今 溢れ出す
「ぼ…僕は…幸せ…です…みんながいて…くれたから
今の僕がいるのは…みんなのおかげです…」
僕もぐしゃぐしゃの顔で無理やり笑顔を作りました
みんなで ひと通り泣いた後 キセキのみんなは
一人ずつ 励ましの言葉をかけて 病室を出て行きました
和ちゃんと良君も今日は帰ってしまいました
今 病室にいるのは 僕と信兄と尋兄だけです
何分か 3人で 雑談した後 尋兄も帰りました
そして 久しぶりの信兄との2人の時間
僕は学校のことを 話してから 部活のこと
いろいろなことを 話ました
ですが 僕はもう 話ているのもつらくなり
信兄は 優しくこう言ってくれました
「大丈夫 一緒にいてやるから 心配しなくていい」
「ありがとう 信兄」
そして 僕は 眠りについた
蒼君が消滅してしまうまで あと19日
早く決めないとですね
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