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覚える
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樹の言葉をほとんど聞けていなかった俺は、どんなことをしようとしているかも分からない。
ふと、手のひらに熱いものが触れた。
何だこれ、と考える間もなく再度激痛が走る。
俺に熱い何かを握らせた樹が、その上から更に俺の手を握って来たのだ。
むき出しになった血まみれの肉の上から。
「ぐっ˝ぅうう˝うう」
血か先走りか知らないが、とにかく液体の滑りを使って手の動きを速めていく。
「ん、はぁ、あぁこれ良い、凄い良い、はぁ、こっち向いてっ、あはっ、それ良い、その顔最高っ、あっ、でるっ、でるよっ」
ひときわ強く握られた俺の手や腹に白濁が掛かる。
だが、それに怒りを覚えることはもうできなかった。
痛みを覚えた身体が樹に逆らってはいけないと、思考を支配する。
「あー楽しかった。それじゃ、食事になったら呼ぶから、また後でね」
樹は白濁と血に濡れた俺を放置して部屋から出て行った。
それとほとんど入れ替わりで三番が入ってくる。
「イチ様、それではお身体を綺麗にしていきます。
痛みを感じたとしても治療をしているだけですのでご安心ください。
それとあなたが何を訴えても私は治療を止めません。そういうご命令ですので。
それでは始めます」
三番がそう言って俺の指に触れた瞬間、樹の前では保てていた俺の意識が暗転した。
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