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違和感
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「さーてと、春、始めよ?」
「そうだね、準備しとこっか」
春と樹が服を脱ぎ棄てて、二人ともベッドの上に上がってくる。
だがそこで一つ問題が生じた。
「ちょっと狭いね」
「そうだね、やっぱり地下室のベッドと違うしね」
二人は少し試行錯誤して、俺を立たせたり、身体を重ねたりしていたがどうやら無理だと悟ったら
しく一旦ベッドから降りた。
「うーん、どうしようか。今からでも地下室行く?」
「えー、それじゃあ意味ないよ」
「でもここじゃあ二人一緒にって言うのは無理だと思うよ?」
「でも・・・樹、どうしたら良いかな」
「春が言い出したんだから春も考えてよ」
「そ、そんないいかたしなくても良いじゃんか、僕だって考えてるもん」
怯える身体を必死にいなしながら、俺はある事に気付いた。
今、ちょっと言い合いになった?
「・・・春、それじゃあこうしよう」
「何?」
先ほど言われたことを根に持っているのか、若干不機嫌そうに春が聞き返す。
「二人で一緒にって言うのはまた今度にして、今日は一人ずつにしようよ。それなら時間が掛かるから三番だって嫌だろうし」
「ふぅん、じゃあどっちが先にするの?」
「それは・・・じゃんけんとか?」
「負けた方は待ってるって事?僕、もう入れたいんだけどな」
「うん・・・まぁそうなるね。でもしょうがないじゃんか」
「・・・じゃあ僕先にする。僕が言い出したんだし、良いよね」
「ちょ、ちょっと待ってよ、それとこれとは関係ないよ、僕だって早くしたいもん」
「でもさっきは樹がそう言ったんじゃんか」
「それは、そうだけど・・・でも一人ずつするって考えたのは僕だよ」
「あ、で、でも・・・」
二人はその後も暫く言い合い、結局じゃんけんで順番を決めることになった。
じゃんけんをしている時に丁度三番が帰って来て、そちらに注意を持っていかれたので勝敗は見ていなかったが、樹の顔に笑みが浮かんでいたので恐らく樹が勝ったのだろう。
「じゃあ僕が先にするね、三番、ローションは?」
「・・・こちらに」
樹にローションのボトルを渡した三番の表情には、わずかに罪悪感の様な物が滲んでいた。
「ちょっと樹、何で慣らすの?二人でしないんだから良くない?」
「痛くしちゃったらイチが持たないかもしれないでしょ?」
「でも、それだと僕に回ってくるまで時間かかるし」
「それは、しょうがないよ。大体じゃんけんは僕が勝ったんだし、待ってて」
「・・・」
春は納得できない様な表情をしていたが、樹が俺の布団を剥がし始めると諦めたのか、不貞腐れた様子で近くにあった椅子に座り、三番に正座する様命じていた。
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