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どうも、明仁です。
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ついに月曜日
簡単に朝食を済ませ身支度を整える。
ちなみに俺は飯を食ってから着替える派だ。
あまりゆっくりしていると五月蝿いのが迎えに来てしまうので早々に支度を済ませ寮を出る。
何人かの生徒を見かけたが誰も俺に気づくことなく平穏無事に校舎に到着
自分の靴箱へ向かえば3人の小柄な男子達がなにやら作業をしている。
いつも荒らされる靴箱にいつやられてるんだろうと思っていたが朝早くからご苦労なことだ。女子のように薄く化粧してる者も居るがいったい何時起きしているんだろう。
靴箱に近づけば少年らも俺に気づき視線を向けてくる。
「なに?」とでも言いたそうな顔をしていることからまだ俺が『飯嶋明仁』だと気づいてないことがわかる。
先週までの明仁は長い前髪に猫背で俯き気味、きっと自分の靴箱に他者がいても 近づくことなく去ってくれるまで物陰に隠れていただろう。
今日からの俺は髪色は変えてないが重くない程度に髪を切りワックスで毛先を軽く遊ばせて背筋を伸ばしている。これだけで印象はかなり違う。
実際こんなに近くまで来ても誰も気づく気配がないしな。
目の前まで来て何も言わない俺に少し怖がっているのか、視線をキョロキョロと動かしたりソワソワと落ち着かない様子になっていく。
ちっさい子いじめてる気分になってきた・・・さっさと靴を履いて離れよう。
まだ靴は無事だろうかと少し少年達の後ろにある自分の靴箱を窺いながら声をかけた
「そこ、俺の靴箱なんでよかったら避けてもらえる?」
怖がらせないようになるべく柔らかく見えるよう笑顔を作る
「あ、ごめんなさい。どうぞ!」と素直に避けてくれる少年A(仮)
ありがとな~と微笑みつつ自分の靴箱に手を伸ばせば靴箱の前から退き、俺の斜め後ろに下がっていた少年B(仮)が 「え・・・」と声を零した。
「そこ・・・」
「ん、俺 飯嶋明仁だからね。」
まだ無事だったセーフなんて言いながら靴を履き替える。
外靴を靴箱に仕舞い振り返ると困惑した3人の少年達
「できれば汚さないでくれると嬉しいんだけど。靴もタダじゃないしな。」
ニッコリ笑ってそう言えばサッと顔色を悪くした3人は走り去っていく。
やり取りを見ていた周りの生徒も俺があの『飯嶋明仁』であることに驚きを隠せない様子だったが、俺が気にすることでも無いので気にせず玄関をあとにした。
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