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関係-2
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「俺と雅樹は、好みが似てるんだよ。…だから、もう目の前で好きな奴とられるの嫌だから、焦ってた。…って、お前、泣いてんのか?」
「っ、ばかっ…、泣くわけ、ねーだろっ…。」
「…お前はほんと、よく泣くな…。」
京太は、兄貴のことをすごく大切な人としてみてて
兄貴が傷つくことはしない。
兄貴は鈍いから、きっと京太がこんなこと考えてるなんて、知らないんだろうけれど
それでも俺は、涙が止まらなかった。
「お前が泣くことねーだろ。」
「…だってっ…。」
「あー…もう。…やっぱ、お前じゃなきゃだめだわ。」
「えっ…?」
俺が顔を上げると
京太は俺の頭に手を置いていった。
「お前はさ、俺のために心配したり、怒ったり、泣いたり、いっつも忙しいよな。」
「…きょ、京太のせいだろ。」
「だから、お前じゃなきゃだめだって思った。」
京太の声は
いつもと変わらなく、優しかった。
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