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1人の部屋-9
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「佑都は、今日どっか行きてーとこある?」
「俺?そーだなー。」
「どこでも連れてくよ。」
「じゃあねー…、ゲーセン!」
俺が答えると
ほんと佑都は変わらないなぁ、と凛が笑った。
「いいじゃん、凛得意なんだし。」
「佑都は下手くそだもんなー。」
「うっせ。」
おぼっちゃまなくせに
凛はびっくりするくらいうまい。
「そーいえば、お前がよく行くゲーセンの近くに、うまいドーナツ屋できたらしいよ。」
「まじでっ?行く行く!」
凛は、昔からのつきあいだから
俺の好きなものはなんでも知ってる。
甘党なことも
クレープよりドーナツ派なことも。
「あー、美味しかった。ごちそーさま。」
「…ここ、ついてるって。」
「んっ…、さんきゅ。」
「そーゆーとこも昔からの変わんねぇな。」
苦笑気味な凛の顔は、なぜか少しだけ嬉しそうだった。
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