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特別-5
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「…おかえり。」
「…ただいま。って、風呂から出てきただけじゃん。」
「うっせぇ。ほら、タオル。」
さんきゅ、と受け取ろうとすると
京太がタオルごと、俺のことを抱きしめた。
「ちょ、ばか濡れるって…!」
「濡れねーよ。拭いてやるって言ってんの。」
京太はそう言って俺の身体を離し
擦れて痛くならないように、すごく弱い力で
俺の身体を拭いていく。
「これくらい、自分でできるって…。」
「…身体検査。」
「えっ…?」
「お前があいつに何もされてないか、検査してんの。」
そう言って俯いてる京太の顔は見えなかったけれど
もしかしたら京太だって、俺と同じ気持ちなのかな、と思った。
「…お前は俺のもんだ。」
「はっ…?」
「好きだ、っつったろ。」
だから他の奴の所なんて行くな。
そう呟いた京太の声が、あまりに俺の身体に響くから
危うく、うん、なんて
返事をしそうになった。
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