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be obsessed with the idea
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彼女が好きな彼に恋をしている
誰かが片想いは辛いと言っていた
相手が自分に振り向いてくれないと、自分の気持ちに応えてくれないのは苦しいと。
だが俺はそうは思わない
"辛い"と思うのは"期待"があるからだ。
期待するから絶望するんだ
初めから見返りなんて求めなければ苦しい想いを味わうことはない
彼女のことが好きな彼を思うことに希望などない
初めから彼が俺に振り向いてくれるという可能性は与えられてない
だから俺は期待することもなく絶望することもなくただひたすらに彼を思うことができる
これは俺が一方的に恋慕を抱いているだけなのだ
彼はなにも知らないのだから彼になにかを求めることはおかしい
俺のことはただのクラスメイトとしか思っていないだろう
それでいい。それ以上なんてない
俺が密かに彼を見つめていることもこんな想いを胸に潜めていることも知らなくていい。
俺はこれ以上望むなんてことはしないんだ
勝手に望みをもってひとつの言動に気分を浮き沈みなんてしたくない。
初めから夢なんてみなければそれは夢じゃないのだから…
俺はちゃんとわかっているんだ。
そう、わかっているんだ
自分の立ち位置だって期待しないに越したことがないことだって
それなのになぜ頬を流れる水は止まらないのか
こんなに胸を焦がすような想いは止まらないのか
だれか教えてくれ…
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