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「菅原さん!?!」
え!?なんだ!?
今、菅原さん倒れた。しかも、走り出した瞬間に膝から崩れ落ちたせいで体投げ飛ばされたみたいになってるし!!!
そう考えながら菅原さんに急いで駆け寄る。
皆も菅原さんの周りに集まる。
「菅原さん!!大丈夫ですか?!」
「スガ!!大丈夫か!?」
「菅原さん大丈夫っすか!?」
皆口々に菅原さんを心配して声を掛ける。
1番最初に異変に気付いたのは日向だった。
「────菅原さん・・・?」
皆気が動転して気付くのが遅れたが、菅原さんはどう見ても足を捻ったとかの怪我をした顔じゃなかった。
顔を真っ赤にさせていて、息も荒くなっている。
「とりあえずスガは俺が部屋に運ぶ!お前らは練習続行しとけ!」
「オス!」
大地さんがそう言って菅原さんを運んだあと。月島がポツリと呟いた。
「────なんか甘いニオイしませんか?」
ドクン、と俺の心臓が高鳴る。
は?薬さっき飲んだぞ?
「あー。そーいやなんか甘いニオイがするな。」
え?嘘だろ?バレる?
ずっと無言だった日向が、こっちを向く。
「────ッ!!!スンマセン、俺トイレ行ってきます!!!」
体育館から出て、廊下を走りながら考える。
なんで?なんで皆気付いた?でも出どころはバレてないよな?
そして、日向の目が頭をよぎる。
あの目は、αの目だった。Ωの発情期に出すフェロモンをかぎとった、αの顔。
嘘だろ?そんなに強く出てたのか?そもそも日向は知ってただろ?知ってても抑えられなくなりそうなくらい出てたのか俺は?
そのままトイレに駆け込む。
一応ジャージのポケットに入れておいて良かった。抑制剤をポケットから出して、飲み込む。
それから3分くらい時間を空けて、俺は体育館に戻った。
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