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隙を魅せて。2
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「ん…」
「あ、先生気付きましたか」
「なんでお前が、というかここは?」
「俺の家です、先生酔いつぶれちゃったの覚えてませんか?」
意識を取り戻すとバッと起き上がる心咲は頭を抱えながら記憶を辿る
「あ?あぁ阿久津先生と飲んでて…」
「偶然通りかかったのを介護させてもらいました」
「そ、うか…」
「先生、お水飲みます?生憎酔いざましになるようなものはありませんが…」
「っ、すまない」
「いえ、このくらい…」
会話をしながら器用に氷水をつくり心咲に渡す
「日向先生、」
「なんだ?」
「阿久津先生に何もされてませんか?」
「は?またお前は…何度言ったら分かるんだ、阿久津先生は……っ」
言葉を言い終わる前に心咲の視界には天井と類の顔しかみえなかった
「先生、何度言っても分からないのはアンタだろ?」
「な、西園寺っ?」
普段との口調の違いに押し倒されている状況を打破出来ずに心咲は類を見つめる
「先生、…心咲さん、俺はアンタが好きだ」
「なに、え…」
「いっつも言ってんのにこんな姿俺に見せて、なにもされないと思ってたのか?」
「っ、西園寺!お前…キャラ」
「あぁ…まったく、学校中の人間に取り入るために苦労したぜ…ま、今じゃ生徒会長の座は俺のものだけど…」
「な、お前…何が目的だ」
いきなりの出来事に先程までの酔いも消え失せ頭の中のパニックな思考を正そうとするが表向きでは恐怖にも似た感覚に声が震える
「目的?俺はただ心咲さんに好きになってもらいたい、それだけ」
「っ、ふざけるのもいい加減に…」
「ふざけてねぇって言ってるよな?嘘で野郎なんかにコクる訳ねーだろ?しかもセンコーによ…」
「どうせ、仲間の罰ゲームとかだろうが!それとも俺が気に入らないのか!?」
「…たく煩ーな、あんまそんなこと言ってっと、抱くよ、センセー?」
「なっ!?貴様!」
企みのある笑みをみせる類は荒々しく心咲のスーツを脱がしていく
「っなにやってんだ、やめろ!!」
「やだね、センセー口で言っても分かんないみたいだから体で覚えろよ、痛ーことしねぇから」
類の手はどんどん心咲の衣服を脱がしていく
それをとめようと必死に抵抗するが体に力が入らず簡単に脱衣されていく
「ば、ホントに何もするな!!」
「なんで?センセーのここ早く刺激がほしいみたいだぜ?勃起して下着押し上げてる」
「言うな、やめろ!!お前…退学にさせるぞ!」
「へぇ?何ていうの?生徒会長に犯されてってバラしちゃうの?」
「違う!やめろ!!」
「頑固だな、アンタ…」
心咲の自身を下着の上から逆撫でしてやると驚きに一瞬体がビクンとなる
「っ!ホントにやめてくれ…」
「嫌だ」
「やめろよ!それ以上はっ…お前のこと許せなくなる!!」
「許せないって何?そもそもアンタ俺のこと嫌いなんだろ?それってあんまり意味ないぜ」
「西園寺!」
「やだ」
「頼む、から…」
羞恥からか顔を覆い被す腕の内に頬を流れる雫が見える
「っ…」
「…さい、おんじ?」
ベッドのスプリングが軋む音に反応し類の名前を微かに呼ぶ
立ち上がった類は溜め息をつくのが針積めた空間に伝わった
「そういうの…萎える」
「え?」
「そんなに俺からの気持ちってどうでもいい?そんなに嫌いって拒まれると傷付くわ…」
「西園寺…?」
「アンタがどんだけ俺が嫌いか分かった…からもう何もしねぇ、それでいいだろ。とりあえず明日休みだし、ベッド使ってくれて構わない…風呂も入りたかったら言って…」
「…」
「心配しなくても…もう何もしない」
「…っ、な、何がそんないいんだよ、俺なんか…」
「アンタは自分のことうとすぎ…何人かアンタのこと狙ってる奴居るんじゃねぇ?てか経験あったりして……」
「……」
「あんのかよ」
「お前には…関係ない」
冷ややかな類の言葉に明らかに動揺に怯える心咲を優しく抱き締める
「…西園寺?」
「…」
「ちょ、西園寺っ」
「…」
「返事しろって、おい!西園…」
「好きだ、センセー」
「何…っ、」
「心咲さん、好きだよ…好き…」
「っ馬鹿か、嬉しくない!離せ」
「離さない」
「西園寺…っ」
「アンタが俺のこと嫌いなのは分かったから…わかってるから嫌いでいいから、今は拒むなよ」
「西園寺…声、震えてるぞ」
「そりゃ、アンタが案外大人しくされてるから…キンチョーしてんの」
「嘘くせぇ」
「アンタが気づいてないだけで結構話し掛けるたんび緊張してる」
「馬鹿なやつ、なんでそうやって堂々としてねーの」
「生徒会長でもあるわけだし、示しずけに… てか最終手段だったし」
「変なとこ真面目な不良だな」
「でも最終手段見せたのに落ちてくれなかったから…もう駄目かも」
「そんなんで同情なんかしないぞ」
「いいや、俺は心咲さんを必ず落とすぜ」
「どこから沸いて出るんだ、そんな自信…ていうか、教師を敬え!名前を気安く呼ぶな!」
「……心咲さん」
「おい!言ってるそばから」
「心咲…愛してる…」
耳元で囁き軽く口付ける、とリップ音が部屋中に響いた
「な、に……して」
「本当はもっと、ディープでえっろいことしたいけど…今日のとこは我慢するよ」
「っ西園寺!」
「おやすみなさい」
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