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隙を魅せて。4
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月曜日
「……行きたくない」
現、時刻AM4:36
教師の発言だとは思えないことを寝起きの一発に発する。
『好き』
嫌いだ!
この二日間なにも考えない時は常にといっていいほどに記憶が蘇る
そのたびに毎度同じ言葉を吐く
「はぁ西園寺…あのヤロー」
苦虫を噛むように眉間の皺が寄っていく
思い体を起こすと浴室に向かう
────────────…
「ん…」
「おー、起きたか寝坊助!」
「あー?啓ちゃん?」
「俺ん家に俺以外誰がいんだよ」
「ペットのミーちゃん」
「いねーよ!!」
「朝からうるせーな、たく」
「はぁ?もう12時すぎだっつの」
「は?」
枕に頭を埋めながら会話をしていた類は途端に体を起こすとベッドサイドにある時計に目をやる
「言っとくけど、起こしたかんな」
「…じゃあ、なんでお前ここにいんだよ」
「サボりー」
「成る程…ちっ」
「なんだよ」
「いや、今日生徒会会議あったの忘れてた」
「だから?」
「学校行くのたりー、変わってよ啓ちゃん」
「あほか…けどいいじゃん?」
「あ?」
「日向センセーって生徒会の副顧問だろ?」
「ん?あー、だから?」
「電話…掛かってくるんじゃね?」
「ないだろ、あの人はそんなたまじゃない」
「わかんねーぜ?」
「分かるね、そーゆー人だもんあの人」
「ふーん、あ!じゃあさ遊びに行こーぜ!」
「ま、いいけどー」
─────────────…
PM5:55
「来ない!」
「ひ、日向先生…その、会長今日学校に来てませんよ?」
「は?なんだそれ…早く言えよ、そーゆうことは…」
「スイマセンっ」
「それなら、今日は解散だ…会長が居ないんじゃ意味がないからな」
「では、また後日ということで」
「あぁ、その時は連絡を回す…解散!」
「「「はい!」」」
今日学校に来てませんよ?───
なんだよそれ、俺だって嫌なのを来てるのにふざけやがって…
連絡を入れてっ、………連絡……
「福山!」
「はい?」
「西園寺の連絡先知ってるか?」
「いえ、知りません…」
「そうか…」
「すみません、じゃあ、さようなら」
「あぁ、気をつけて……」
学生は帰るのが早い。確かにそうだと一人誰も居なくなった生徒会室で溜め息をつきながら整理する
「連絡先が駄目なら直接行って……」
駄目だ、アイツの家なんか知らない。アイツの家……っ!
「それだ!」
手際よく荷物を整理すると生徒会室を飛び出した
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