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隙を魅せて。25
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「心咲さん」
「…なんだよ」
「風呂、はいんねぇの?」
本気で寝るつもりなのか籠った声にばつが悪そうに類は呟くように告げた
瞬間勢いよく布団から起き上がる心咲は目を見開き現状の把握を急ぐ
「っ、早く言え」
「自分から布団にくるまったくせに」
「それはお前が!」
「…」
睨みをきかせ寝室の扉の向こうに消える心咲
「…はぁ、可愛いんだから」
シャー――…
たく、なんなんだよ…こっちの気も知らないで
体に残る類の跡を綺麗に洗い流しながらも心咲の考えは止まない
はっきり言ってまだよく分からないとこでもある。類が好き…と言ったって生徒として好きなのかも知れないし
つか、オレ…罪悪感でいっぱいだ
………?
ダンダンだん…!
「西園寺!」
バンッと類が居る寝室の扉を開ける
すると予想通りベッドには後処理を終え寛ぐ類が居た
「…名前」
「っ、る…!類」
「なに?」
「実は気の迷いだったんだ!」
「……は?」
いきなりの発言に意味が分からないと声を漏らす類をよそに清々しいまでに自分の中でだした結論を伸べる
「俺は別にお前が好きな訳じゃないことに気づいた!」
「は?」
「言ってしまえば気の迷いだ」
「……」
満足感に浸る心咲は突然腕を引かれる
「っあ!?」
数回瞬きをする心咲は眉間に皺を寄せると押し倒された形になっていることに気づく
「な、なに」
「なにが好きな訳じゃない、だ。あんだけヤられておいて…おまけに気の迷いだぁ?ふざけてんのか?」
「っ、」
あまりの迫力に体を強張らせる
「なんならもっかいヤってやろうか?じっくりとあんたの体に…」
スッと類の手が心咲の服の上を滑る
その感覚にピクッと肩を揺らす
「そんなことしたら…っ!」
「そんなことしたら?なに」
「っ、許さない」
「でもオレのこと好きな訳じゃないんでしょ?顔を赤くして頑張ってくれたのに」
「それは」
「全部オレのため…いい加減素直になったら?」
「な、にを」
「ほら言ってよ」
「っ、言わない」
「言って」
「いやだ」
「言えよ、心咲…」
「っ、言わな…ん!」
強制的に逸らした顔を向き合う形にさせられると口を塞がれる
強引にさながら獣のような口付けに直ぐに弱音をあげざるを得ない
「んぅ、苦し…ふ」
卑猥な音が室内に響く
「っ、い…」
「言わねぇならやめねぇからな」
「あ、ぅふ…今、風呂入ったばっかりだろ…」
「そういうわりにキスだけで感じてんじゃねーかよ」
服の上から乳首を舐め心咲の自身を膝で刺激する
類の言うとおり心咲は快感を求め自身を主張していた
「ふぁ、類っ…」
「なに」
「もう…焦らすなよ…」
切なげに類をみつめる心咲は羞恥心で言って直ぐに顔を逸らす
「…やだ」
「なんでっあ!ん…ぅ」
「それは自分で考えたら?」
クスッと微笑み膝を押し付けてくる類を苦虫を噛むように睨みつけるが逆に煽る一方だ
「ふあっ、ぁん…あ、は」
「気持ちよくなってるだけじゃイカせてやんねぇよ?」
「っ…に、…ぃえ…か」
「は?」
「簡単に……言えるかよっ…お前にとっては簡単なのかもしれないけど、俺にとったらそーはいかねんだよ」
「…心咲さん」
心咲の声に顔をしかめる類は小さく声を発した
類のあまりのしおらしい姿に驚く心咲は言い過ぎたと少し反省をする
「言うときは言うから…待っててほしい。それじゃ駄目か?」
「…っ」
この人にとったら簡単なことじゃない。
そんなの言われなくたって分かってる…普通あんなことがあったら人を信じたりするのでさえも大変だと思うし…けどそれでも
「今言ってほしい」
「なに、焦ってんだよらしくねぇな…」
類の言葉に小さく肩を震わせると視線が合わないように目を逸らす
今の類が本気なんだとわかってしまうくらいには心咲の気持ちは大きく、確実な想いがあると分かる
それでも言えないのは“昔”を引きずっている、というより“今”を恥ずかしく思うからだ
「焦ってるよ、あんたが…心咲さんが俺のそばにずっと居るなんて思って過ごしてるし」
「ぇ…」
なんでっ…馬鹿じゃないのかコイツは…
そう、心の中で悪態をつく
多分、きっともう類が考える以上に心咲の想いは大きい
上手く伝わらないジレンマで類の顔を見ることが出来ない
「言って…心咲さん」
「ずりぃよお前…」
「それは心咲さんの方だろ」
「お前だろ…俺の気持ちも言えないってのも知ってて言わせようとしてんだから」
「そんなのあんたの口から聞きてぇからに決まってんだろうが」
「っ」
「あんまり焦らすと言うまで犯すぜ」
「シャレになんねぇこと言うな」
やっぱりズルいのはお前だろ…。
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