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④
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「ちゅーして、疾実…っんむ…ぅ…」
ちゅっちゅっとついばむようにしてキスすると、純は嬉しそうに微笑んだ。
「はぁっ…んっうぅ…ぁ…ッ」
色っぽい溜息が堪らない。
俺は夢中で腰を振った。
「純…気持ち良いの?」
男との体験が初めてだというわけではない。
数人を股にかけていた時もあったし。
「アッ…はぁ…きもちぃぃっ!ァう…」
でも、純とのセックスは、最高に気持ちよかった。
きっと、身体の相性も良いんだよな。
「ん…っあれ?純?」
トイレかな?シャワー?
トイレは開いていたし、中には誰もいなかった。風呂場にもいない。シャワーを使った形跡なし。
「純…?何処に行ったんだ?」
玄関を見ると、靴がなかった。
まさかとは思ったけど、本当にいないと悲しくなる。
「…俺ただの誘拐犯なのに…抱いちゃった…」
期待していた自分に腹が立った。
「あいつ…初めてだったんだよな…」
…ゲイビ観て目を覚まそう。
そう思ったけど、謝らなくて良いのかって…気付いた。
クローゼットを開けて、すぐ見つかったものを着る。
「パンツ…パンツ…」
あった!
あと、何があるかわかんないから…財布とケータイ…
部屋の鍵を掛けたら、一気に駆け出した。
「エレベーター遅い…」
階段から降りよう…
ダダダダダッ
急いで階段から降りる。
急いでるから2段飛ばしで。
マンションの外に出ると、俺はあいつの何も知らないということに気付いた。
…あいつの家知らない…学校しか…
そっか!学校だ!
電車で一駅だな…
電車に乗るのも面倒だし。
家の鍵とともに付いていたリモコンを操作する。車の鍵を開けると、飛び乗った。
「純…いるのかな…」
K高校は警備が充実している。
そのため、許可証を申請しないと、中に入れない。ちなみに、許可証は特殊な薬品を使って作り出されるため、偽装は出来ない。
「どうしよう…」
あ!あれ!
「純!」
俺は窓を開けて、声をかける。
純はかなりびっくりしてる。
こっそり抜け出したのに何であいつここにいるんだ!?
的な感じだろうか。
「純。話があるんだ。付いてきてくれないか?」
「何で…?」
「大事な話がある。」
「放課後じゃダメ?」
「今がいい。」
俺が我侭言うと、純は助手席に乗ってくれた。
「話って、何?」
「俺の部屋で話そう。」
「……わかった。」
「疾実…」
「ん?何?」
「好き。好きだよ、疾実」
純は俺の左腕にピトッと張り付く。
そっと股間を撫で上げる純の右手を力強く握った。
「今まで誰にでも、そういう事言ってきた?」
「いった…痛いよ、疾実…いっ」
ギリギリと手首を握ると、純が泣きそうな顔で訴えてくる。
「着くまで黙ってて。」
「…わかった…」
純は大人しく横に座ってた。
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