アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
4話目
-
「あれ…?」
ホテル前には誰もいない…。
中に入って待っているのだろうか…。
そう思い、扉を開けようとすると、ホテルのロビーで騒ぎが起きていた。
「おいっ…」
「君はまだ高校生だろう?」
「兄貴の代わりで良いって…」
「君じゃ代わりにならないよ」
上質なスーツを着込んだ男性と…
「まひろ!?」
まひろが喧嘩をしているようだ。
それに、男性の声にも聞き覚えがあった。
「け、んじさん…??」
何故2人が…?
けんじさんがこちらに向かってくる。
俺には気付いてない様子。
急いで木の陰に隠れた。
「待てって!」
「まだ話があるのか…。連絡先を教えれば良いんだろう。」
「ふざけんな!」
まひろがけんじさんの胸倉を勢いよく掴む。
まずい…。
「まひろ君。君が、あきのに兄弟以上の感情を抱いているのは前々から知っていたよ。でも、これは俺とあきのの話なんだ。君は関わらなくて良い。」
兄弟以上の感情…?
「おっさん…調子乗ってんじゃねぇよ…」
「誰に向かって口を聞いているんだ?」
「お前だよ!!兄貴を傷付けて何が楽しいんだ!!」
街行く人が、2人を怪しんでいる。
「まひろ君、離しなさい。」
若者がスマホで写真を撮ろうとしていた。
それに気付いたけんじさんが、まひろの手を掴んだ瞬間。
まひろの雰囲気が変わった。
まひろは固く握った右手を振り上げる。
「まひろ!やめて!!」
まひろの動きがピタッと止まる。
「あ、にき…何で…」
「けんじさん、まひろ、ちゃんと話してもらえる?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
29 / 129