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第8話※出産が生々しいです。閲覧注意
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~一ヶ月後~
「おめでとうございます。」
「大輝さん!俺お母さんになりました!」
「敬司さん…。」
検査の結果、敬司さんが俺との子供を授かっていることがわかった。
あの日、敬司さんと抱きしめ合った。
あの肌の温もりは、絶対に忘れない。
それから、数ヶ月があっと言う間に過ぎた。
お腹はあまり膨らんでいないけれど、お尻が立派になった。
も、もしかしてお尻の穴から生むのか?
「…っゔ…きもぢわる…」
それから何週間が経つと、敬司さんは吐き気を催す様になった。ツワリというやつらしい。
9ヶ月を過ぎたあたりから、破水をした敬司さん
は、病院に泊まることになった。
いつ産まれてもおかしくないらしい。
俺も会社からすぐ、病院に向かった。
「ひぐっ…うぅ!!あっ、あぁっ!!だい、きさ…ん……っああっ!」
ガラッ
「敬司!」
「大輝さ、」
「俺が、着いてるから。安心して。」
「大輝さ…ちゅーして…」
こんな時に何を言っているんだと思ったけど…
必死に頑張ってきたご褒美に、
ちゅうっ
敬司の唇に吸い付いてやった。
「芹沢さん。大きく息を吸ってください。あ、旦那さんも。」
俺たちは2人で深呼吸する。
俺が緊張しているのも、産婦人科の先生にはバレバレらしい。
「次、お腹が痛くなったら一気に出しちゃいましょうね。」
「は、はいぃ…!」
敬司は、俺の手をぎゅっと握った。
俺も、硬く握り返した。
「い"っ!!!あ"あ"ああぁぁぁぁっ!!…ハっ、ハァッ」
「無事生まれましたよ。可愛らしい男の子です。眉毛がキリッとしてて、旦那さんに似てますね。」
まだあまり毛が生えていないが、眉毛が生えるであろう目の上は、キリッと盛り上がっていた。
俺に似てたら嬉しいな…敬司に似てたらへんな感情湧いちゃいそうで怖い。って、そんなこと考えてる自分が1番怖い。
「うまれましたぁ…!大輝さぁんっ!!」
赤子と同じくらい大きな声で、敬司が泣く。
「敬司…よく頑張ったな。見ろ、ほら。可愛いな。俺たちの赤ちゃん。名前、どうしようか?」
「輝敬(てるたか)。大輝さんの名前と俺の名前から取って。」
「読み方変わってるな。」
「いいでしょう?可愛くて。」
「お前が良いなら俺は良いよ。」
俺たちは、輝敬の成長を祈って、抱き合った。
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