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第1話
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俺、長谷川昇は、今朝、女になった。
**********************
「昇、朝だぞ」
耳元で聞こえる親父の優しい声と、玉子焼きの良い匂いに起こされるまでは、いつも通りの日常だった。
(ん?)
寝苦しい暑さだったわけでもないのに、寝巻きに愛用しているTシャツが肌に吸い付いている。
当然、着替えるべきだと思ったから、Tシャツを脱いだ。
だが俺は…そこで、現実を目の当たりにした。
「何だこれ…」
「昇??玉子焼き食べちゃうぞ?!」
一階から親父の声が聞こえる。
いや、もう返事すらできなかった。
俺の乳首は赤く熟れ、穴であろう部分から、乳白色の液体が垂れていた。
(お、親父にバレたら…)
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『昇…お前…。そうか。俺の育て方が間違っていたのか…。』
『ち、違うんだ、親父!こ、こ、こここれは、何かの間違いで!』
『見損なったぞ、昇…』
『親父…俺を捨てないでくれ!おやじぃ!』
『もう、玉子焼きを焼いてやれない。肉じゃがも作ってやれない。すまない。』
『嫌だ、親父…!いやだああああああ』
「あああああああああああああああああああ!!」
「昇!?大丈夫か!?」
やっべ、普通に叫んでしまっていた。
親父が二階に戻ってこようとしているのはすぐにわかった。
「大丈夫だ!蚊がいたんだ!蚊が!」
「おお、そうか。強く叩いてやるなよ、蚊も命があるんだからな」
「お、おう」
ま、まず、まずはな、この乳首をどうするかだ…
ば、絆創膏で隠すか?
てか、この液体は…
チョン
さきっちょを突くと、初めて感じる何とも言えないぞわぞわっとしたものが、背中を這った。
「ひっ…ぁ……っくそ…どうすれば…いいんだ…」
と、とりあえず、まずは親父にバレなきゃ大丈夫だ!
俺は、ティッシュを乳首サイズまで折り、セロハンテープで止めた。
「が、ガーゼ代わりにはなるか?」
両乳首に貼ると、何だか馬鹿みたいだったが、致し方ない。
違うジャージに着替え、パーカーを羽織った。
秋になっていく季節がありがたかった。
Tシャツ一枚だったら絶対にバレていた。
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