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白い部屋とココア。
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その時だった。
ガララララララララーーーーッ!!!!!
「…っミヤくん大丈夫かいっ!?!?!」
ものすごい勢いで保健室の扉が開いたと思ったら、息切れをした酒井教授が入ってきた。そしてその後ろには…、あ、…えっと…酒井教授の助手(?)もいた。
「…、あ、酒井さん」
「…、あぁぁ、…ミヤくん…もう起きて大丈夫なのかい、?!」
今の酒井教授にはどうやら全く俺の声は聞こえていないようで、教授はベッドに座る都の姿を見つけるとそう言いながら駆け寄った。
「…、あぁ…可哀想に、こんなに怪我して……」
まるで自分の子供にでも話してるかのように酒井教授は眉を下ろす。
そんな酒井さんに都は少し驚いた顔をして、ふるふると顔を左右に動かした。
……でも、都の顔が心なしかさっきより暖かくなったきがする。
やっぱり信頼している教授に会ったことで、少し安心したのだろうか
………、そういえば俺、自分のことしか考えてなかったけど、こいつさっき襲われたばっかだったんだよな、……、。
俺がまず安心させてやんなきゃだめなのに、…やっぱ俺餓鬼だな、、、。
教授に対する都の変化を見て、そう自分に落胆していると
「…逢坂くん、さっきは怒鳴ったりしてわるかったね…、君が急いで見つけてくれてよかったよ、」
俺にニコッと笑いかけて酒井さんがそういってきた。
「…、いえいえ、…俺も色々すいませんでした、、…とりあえず都が無事で良かったです、」
「……本当だよ…、全く、。今回こそは木村くんにどうにかして罰を与えないと、…。これは立派な犯罪だからね、。大学としても大問題だ。」
酒井さんがそういうと雰囲気がピリッとするのが分かる。
そうだ……あの金髪……、。
チラッと都に視線を送る。
自分で色々手当てしといて今更だけど、その真っ白い顔には無数の絆創膏や傷跡でいかに酷いことをされたのかを物語っている。
確かに…ここまでしてたら普通退学、…というかむしろ刑事事件に発展するだろう。
つーか今回は、俺という目撃者がいるし、なんせ未遂じゃないから多分提訴することも出来るし…。
「……あんな野蛮な奴、この大学に野放しにしとくなんて危険すぎる。」
酒井教授はもう一度そう強く噛みしめるように呟く。
……俺も同感だ。だいたい俺がレイプを信じなかった大前提にここが日本最高峰の大学だという事がある。
……こんな場所で生徒同士がレイプ…ましてやと男同士なんて、……はっきりいって……大問題になる可能性が……。
そう思ってまた都の方を見ると
「………っ」
……なぜかとても複雑そうな顔をしていて、まるでさっきまでの暖かさはなくなっていた。
しかもよく見ると、体が小さく震えている。
…………、ん…?……なんでだ……?
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