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その答え
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「くはぁぁぁ」
ドサッ
部室に帰った俺はベンチに倒れ込んだ。
メニューを終わらせたはいいものの、何も考えずがむしゃらに走ったせいか、疲れが増してもう動けない。
俺はそのまま寝てしまった。
「ふぁ…ぅ」
目を覚ました頃にはあたりは真っ暗だった。
時計を見ると既に9時をまわっていた。
当然誰もいないはず。
なのに…。
「福チャン…?」
「ようやく起きたか、荒北」
そこには俺の近くでパイプ椅子に座っている福チャンがいた。
「なんで…いんだよォ」
「お前と話をするためだ」
…ハッ、別れ話か?
こんな時間まで起きるの待ってるなんて、よっぽど早く別れたいのか…?
「俺は話すことなんてネーヨ」
いやだ。
俺は逃げた。
だけど。
「俺がある」
そう言って福チャンは立ち上がり、俺に近づいてくる。
いやだ。
そう感じ下を向いた。
「荒北、なぜここ最近、俺を避けている」
「避けてネェ」
「俺がなにかしたか?」
プチ
頭の中で何かが切れる音がした。
「ハッ!何かしたかだってェ?ああ!した…」
そういうのと同時に顔をあげて見たものは。
「わ…悪かった…俺が何かしたなら謝る…だから…」
涙目の福チャンだった。
「は…?なんで泣いてんだよォ…」
だって福チャンは…。
「俺のこと恋人だと思ってないんだろ…?」
そう言うと福チャンは驚いた顔をした。
「俺が…いつそんな事を言った…?」
「この前体育館の渡り廊下でェ、新海と福チャンが話してんの聞いちゃったんだヨォ」
すると今度は顔を真っ赤にした。
なんだ…福チャン…今日は…。
「なっ、あの話を聞いていたのか!?
…あ、いやでもあの話を聞いてどーしてそんなことに…」
「男が男な性的興奮を覚えるのはありえないんだろォ!?つまり福チャンも俺とはヤレないってことだろ!?」
「荒北、まさかそこまでしか聞いてないのか…?」
あ?その後逃げたからなぁ。
「聞いてネェ」
すると福チャンは大きなため息をついた。
「そうか…たしかに俺が悪かった。だけどちゃんと聞いてくれ、その話には続きがあるんだ」
続き…?
俺が動揺してるのを見切ってか、福チャンは俺の隣に座り、しっかりと俺を見て話し始めた。
「確かに俺はあの日新海と話していた」
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